新卒でNPOに就職を考えてる人へ、気になることについてまとめてみました

新卒でNPOに就職を考えてる人へ、NPOで働くことについてまとめ

就職先としてNPOに興味があるが、どういう環境で働くことになるか分からず不安という方は多いだろう。日本ではまだまだNPOで働いて生計を立てているという人は少ない。NPOはちゃんと給料がもらえるのか?キャリアとして認められるのか?という不安を持っている方に、NPOで働くリアルな現実についてお伝えしたい。

NPOには大きく2つある

なんとなく、NPOはボランティアのようなものという感覚がないだろうか?しかし、株式会社もNPOも法律上の扱いは基本的に同じ。従業員と雇用契約を結んで雇用もするし、不当な労働環境にあれば労働基準監督署に指導もされる。

詳細の説明は避けるが、NPOについての基本知識はこちらを参照していただきたい。
日本NPOセンター NPOに関するQ&A:NPOの基礎知識

https://www.jnpoc.ne.jp/?page_id=134

NPOは「利益を出すため」ではなく「社会にある問題を解決するため」に組織されているので、純粋に事業から利益を生み出すのが難しい。そのため、ボランティア的に関わる人々で構成される利益を出さないNPOが現状の日本では大半である。
しかし、近年社会問題を解決しながら収益化し、従業員に普通に給料を払う「事業型NPO」と呼ばれるNPOが増えてきた。こうした「事業型NPO」が就職先として考えられるNPOである。

事業型NPOについての解説は以下の記事に分かりやすくまとめられている。

NPO法人HELLOlife :コラム「給料出るの?」「出るわ!」怪しまれ続ける「NPO法人」を徹底解説します

https://hellolife.jp/recruit_column/npo

NPOのお給料事情

NPO法人は収益の一定の部分を寄付金が占めるため、財務情報の開示義務が課されている。気になるNPO法人があれば、ぜひ財務情報をチェックしてみてほしい(大体ホームページや年次報告書に記載されている)。利益を出すことを目的としていないので大きな利益は出ない反面、結構堅実な経営をしているなと感じるのではないだろうか。人件費がしっかり計上されているのが分かるはずである。

NPOだから安心ということは決してないが、普通の会社と変わらず毎月給料も出るし、ボーナスが出るようなNPOもあるのだ。

では、給与水準はどうか?

結論から言うと、高給は期待しない方がいい。大企業やに比べれば確実に見劣りする。しかし、中小企業やスタートアップくらいの給料をもらえるところは多くなってきた。

事業型NPOで働く人は、問題意識を強く持った、自分の価値観がしっかりしている人だ。本来事業化が難しいといわれる領域でうまく寄付金を取り入れながら事業化しているのが事業型NPOなので、在籍している人は基本的に優秀な人が多い。賃金よりも仕事を通して達成するもの・得られるものに重きを置く価値観の人々だ。よって、代表者も優秀な社員にせめて普通くらいの賃金は払いたいという考え方の人も多いのである。

利益だけを求めれば問題解決にならず、問題解決だけをやればボランティアになりやすく、難しいかじ取りを求められるのが事業型NPO。しかし、社会課題を解決しながら生活するだけの賃金をもらえると考えられる人にとっては給料は大きく心配すべき問題にならないだろう。

NPOのキャリアパス

NPOの場合、管理職になり役員になり退職するといった伝統的なキャリアパスはあまり考えられない。

常に最先端の社会問題に向き合っているので、問題ファーストで組織改編もしょっちゅう行われる。それは悪い意味ではなく、本人の興味関心が変わってくるのは当然のことで、その関心を最大限生かせる部署へ本人の意思を踏まえたうえで配置転換することもある。いい意味で柔軟で、慣例にとらわれない組織だ。

マネジメントの立場になるということは、部下がつき責任が重くなるので給料も上がるということだ。株式会社もNPOもそれは同様だが、筆者の周辺でNPOに勤務する人には「管理職になりたくない」という人が結構多い。不思議に思って話を聞くと、マネジメントスキルを高めたいわけではないし、解決したい問題に近いのはプレーヤーだからということを言うのである。

問題解決を常に考えているからこそこうした発想になるのだろう。そのため、NPO出身で営利企業に転職する人は少ないように感じる。その逆で、営利企業出身でNPOに加わるパターンは一般的だ。

NPOの組織内で管理職を志す人は多くないが、そうした段階をすっ飛ばして自分で法人を立ち上げてしまう、またはフリーランスとして独立するようなパターンもよくある。

まとめると、NPOのキャリアパスは意識が高く早々に独立するか、組織の考え方などがよく肌に合っていてそのまま管理職になるなどしてずっとその組織にいるかの2パターンに大分されるように思われる。

NPOの求人の探し方

多くのNPOが学生インターンを歓迎している。まだ学生の方であれば、学生向けインターンのチャンスをぜひ活用していただきたい。

また、NPOの特徴として経営者同士のつながりが非常に強いことが挙げられる。営利企業であれば同じ業界の企業同士競争相手になるが、NPOの場合、近い問題意識を持っていてそれに対して違うアプローチを取っているという立場になるのでそもそも敵対しづらいのである。

どこかのNPOに関わりがあったり、友人が関わっているNPOがあったりするなら、そこからコミュニティを作っていくのは有効な手だろう。

また、参考までに社会起業家やNPOの領域で人材関連の事業を展開しているサイトをご紹介する。

Driveインターン
https://drive.media/intern

Driveキャリア
https://drive.media/career

NPO法人ETIC.が運営する、ソーシャルやNPOに特化した求人サイト。インターン向けのDriveインターン、具体的な求人が掲載されたDriveキャリアがある。ETIC.の場合人材を紹介するのがゴールではなく、マッチングからインターンの終了まで専属のアドバイザーがついてくれる。実際にNPOで働く人がアドバイザーになるからこそ、本質的な成長を得ることができるだろう。

NPOに向いている人はこんな人

常に「自分の仕事の意味って何だろう?」ということを考える人には、NPOがぴったり合うだろう。

営利企業では決まったことを考えずにやっていた方がストレスのない場面が多く存在する。それと逆で、なぜそうしたいの?どうしてその行動をするの?と常に問われ続けるのがNPOだ。
これまで、自分の意見を言いたいだけなのに「周りのことを考えなさい」「わがままを言ってはいけない」と言われ我慢をしてきたという方。
社会の在り方に対して疑問を感じた、または自分がつらい思いをしてきたという方。
そうした方はNPOのような問題解決型の企業に勤めることが合っているといえる。

まとめ

NPOは給料も高くないし、法人格そのものの認知度も低い。そのためあらぬ誤解を受けて大変な思いをすることもあるかもしれない。
しかしその分NPOには強い目的意識を持った人が集まっているので、人間的に大きく成長できる場所になるだろう。

興味のある方はぜひ選択肢のひとつとして考えてみてほしい。

RECOMMEND

PICKUP

SCROLL TO TOP