【9月第3週・スタートアップニュースのまとめ】Showcase Gig、JR西日本グループと資本業務提携 他

今週の資金調達は、事業会社同士の業務提携を伴うものが多くなりました。
Showcase Gig、JR西日本グループと資本業務提携
調達額:非公開
調達先:JR西日本イノベーションズ
JR西日本グループは「中期経営計画2022」において、「駅からはじまるまちづくり」を進め、まち全体の価値向上させることを目指しているところですが、駅ナカ及び、駅ビルを中心とした商業施設の待ち時間の解消など利用者に対する更なる利便性の向上が課題となっております。
ショーケース・ギグは、「日常の消費に溶け込むテクノロジーにより生活を向上させること」をミッションに事業展開しており、2013年よりモバイルオーダープラットフォーム「O:der(オーダー)」を飲食・小売店舗に提供しています。「O:der」は、 利用者が店頭やテーブルで待たずにキャッシュレスな消費体験を可能にし、店舗側ではオペレーション軽減による省人化・運営効率向上を実現します。従来は、カフェやバーガーチェーン、惣菜などのテイクアウトでのモバイルオーダーが主流でしたが、現在は、居酒屋、焼肉などのレストラン業態にも対応しており、店内・店外問わず利用者の利便性向上を図っています。
■ 今後の展開
今回の提携により、ショーケース・ギグのモバイルオーダーをはじめとした実店舗へのデジタルプラットフォームの提供を通じて、JR西日本グループが運営する商業施設での待ち時間解消や事前予約・決済など、お客様の利便性向上の実現を目指すとともに、お客様が多くの店舗の中から自分の行きたいお店・欲しい商品を見つけやすくなるなど新たな店舗体験の創出に力を合わせて取り組んでまいります。
■ これまでの協業事例
JR西日本グループとショーケース・ギグが共同開発したショッピングセンター共通ポイントおよびおまとめアプリ「WESPO(ウエスポ)」※を2019年9月4日よりリリースしております。今後、ショッピングセンターでのお買い物がより便利に、そして楽しくなるアプリの機能拡充も図ってまいります。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000010347.html
株式会社GENEROSITY、 MBO実施及び計9億円の資金調達のお知らせ
調達額:株式会社ジャフコ、三井住友海上キャピタル株式会社
調達先:9億円
◆MBOについて
当社は2015年の創業以来、イベントにおけるSNS拡散を促進できるツール#SnSnapシリーズをはじめとするオリジナルプロダクトを多くのイベントや店舗に導入してまいりました。
2016年12月には、当時の日本におけるInstagramの急激な伸び等も踏まえ、事業拡大ペースを加速する目的でNHCへの株式譲渡を実施しました。
NHCの完全子会社になった以降、オリジナルプロダクトの導入件数は順調に伸びると同時に、ハイブランドを中心とした既存顧客から弊社の強みである”デジタル×クリエイティブ”を活かしたイベント全体企画※ やプロモーションの実績も増えるなど新たな事業拡大の機会が訪れています。
※(参考事例: https://generosity.co.jp/casestudies/omega )
かかる状況を踏まえ、当社の成長加速のためには、より積極的な投資が必要であり、事業を加速させることが重要であると判断し、資本構成の見直しを含め検討を続けて参りました。
この度NHCとの協議の結果によりSPCを通じて当社普通株式の100%を取得するMBOを実施し、第三者割当増資によって新たな株主を迎えることになりました。これを機に、更なるスピード感をもった積極的な新規事業展開に加え、ストックオプション制度の活用等積極的な資本政策も実施していく意向です。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000015604.html
オンライン学習コミュニティのSchoo(スクー)がシリーズCの資金調達。KDDIと業務提携
調達額:グローバル・ブレイン株式会社(KDDIが運営するファンド)
調達先:非公開
■背景
地方圏から東京圏への転入超過は約14万人と23年連続の転入超過傾向となっており、少子高齢化と相まって地方の人口減・経済および情報格差は日本の深刻な問題となっています(2018年総務省・人口移動報告より)。一方で5G・IoT・AIなどのテクノロジーは進化を遂げており、それらを活用することで、同問題に対する解決策を提示することが可能なのではないかと考えています。
スクーは2015年より、「いつでもどこでも繋がって学べる」というオンライン学習ならではの価値と、「独自のオンラインコミュニティ・学習体験・コンテンツ生成技術」を活かし、全国9都市の自治体や13大学と提携、学びを軸とした「未来の地方の暮らし・未来の教育機関づくり」を推進してまいりました。
▼Schoo-過去の自治体・大学・官公庁との取組事例
http://corp.schoo.jp/creation/?ref=prtimes
スクーが持つ上記の強みと、KDDIが持つ先端テクノロジーのリソース・技術、自治体や地域の教育機関・企業との接点を掛け合わせることで、同問題の解決策の提示、並びに次世代のスタンダートとなりえる遠隔教育プラットフォームの構築を目指します。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000006391.html
株式会社MiL

「ヘルスケア×フードテック」を軸にした次世代型フードメーカーのMiL、プレシリーズAで総額1.15億円の資金調達
調達額:1.15億円
調達先:株式会社MTG Ventures、みずほキャピタル株式会社、森本千賀子、成田修造、石川善樹
・株式会社MiLについて
ヘルスケア×フードテック(D2C)を軸に、地球環境と人々の自己実現をサポートする次世代の食文化を創出するビジネスを展開。世界中で注目を集めているエシカル消費と、日本が築き上げてきた食文化やクラフトマンシップを大事にしながら新しい「食」のブランドづくりを行なっています。
現在、誰もが自分らしい豊かな人生を歩める社会を「食」という観点からサポートしていきたい、という想いから、ヘルスケア創作料理レストラン「倭」や、オーガニック離乳食「Mi+ミタス」を手がけています。
・資金調達実施の背景
2019年4月に初のプロダクト、オーガニック離乳食「Mi+ミタス」をローンチ。以降、約5ヶ月で販売実績10,000食突破、LINE@のお友達登録数約800人、インスタグラムのフォロワーは6,900人を超えるほどの支持を集めています。
今回の資金調達では、多方面で活躍する専門家を投資家としてチームに招き、ヘルスケア×フードテック領域におけるビジネスの展開を強化。今後、各分野の専門家から知識やノウハウをサポートいただくことで、MiLのブランドやプロダクトの事業拡大を確実なものにしてまいります。
また、既存事業の成長だけでなく、新規プロダクトの創出や、食にまつわる社会課題への取り組みを行い、次世代型食品メーカーを目指します。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000040785.html
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